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削られる命

第1章 流れてゆく




また、こうしている間にも
一秒一秒命は削られていく。


今私の手ですくい上げている水が
ポタリポタリと流れてゆくのと同時に
一滴一滴、私の命も排水口に吸い込まれてゆく。



削られ、流れてゆく命は
排水口を塞いでも僅かな隙間から
するりと抜けていく。






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