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私は官能小説作家の素材

第6章 束縛の証

「んー」


すぐにガチャリとドアを開ける。


やはり、彼の身体は良い身体をしていた。
日焼けを全くしていない、艶やかな白い肌とちょっと筋肉がある身体。
いわゆる細マッチョ。


「何じっと見てんの?」

「あっ…いや、その……」

「エッチな奴」


「ち、違いますってば…!!」


私がそっぽを向いたとき、彼は何食わぬ顔で湯に入ってきた。グッと力む身体がちょっと自分でも怖かった。



無言のまま、過ぎ去っていく今。


「……んひゃっ!」


と、思っていたがそれも束の間。彼の薄い唇が真菜の首筋に付いた。ちゅーっと吸うと、意図も簡単に赤いキスマークができる。

ピリッとはじめは痛いものの、ジンジンとだんだん熱くなる。


「真菜…さっきキスされたトコ教えて?」

「えっ?」


遊園地の件の事を今更言ってきたのだった。

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