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私は官能小説作家の素材

第8章 愛しさ

そうこうしているうちに、家の中へと入った。



綾葉の前に私が歩いているから、後ろの綾葉の様子が伺えない。


「綾葉…?」


不安からか、呼びたくなった。息も何も聞こえなくて。


ー!!

ドスンと、華奢な肩に大きくのしかかったのは、彼の手であった。


「やっぱ…細い」

「そんな、お世辞は要りませんから!」


私はただのお世辞だと思って、嫌味ったらしく言うと、


「すぐ壊れそうだなって」

って淡々と答えられた。



顔が赤くなってしまう。

別に、卑猥なことを言われたわけでもないけど、妄想が駆け巡る。


「何考えて熱くなってるの?」


ニヤリと笑い、反応を待っている。

こんなのにはまらない為にも話題を変える。

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