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happy endingは永遠に…

第1章 未来

健人side

Cludウイング
この店で俺は車についてるエンブレムのような存在だった。
NO1とはそういうもんだ。
一際目立つ容姿。
それでいて周りをも引き立たせる存在感。
だけど、エンブレムをなくしても車は走るんだ。
「今月いっぱいで辞めます」
朝九時にタイムカードを押して、酒の勢いを借りた。
でも、店を辞めると言い出したのはこれが初めてじゃない。
前にも、何回か「辞めようと思っています」って言ったけれど、長い時間の説得の末、強引に引き止められた。

だから、今回は辞めると言い切った

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