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幼なじみから始まった

第6章 二人っきり

実果と付き合ってから、半年たった。
俺のヤキモチ焼きを知ったツレは、俺をやたらにからかう(笑)
最初は俺もからかわれる事にいちいち突っ掛かってたけど、今は気にしない・・・気にしなくなった(笑)

今日は久々のリハビリの送り迎え。
足の調子が良くなってきた実果は、一ヶ月に一度リハビリで病院って事になった。
その時の実果の嬉しそうな顔‼
俺だけに見せてくれた顔!
あ~今、思い出しただけでも‼
なんて・・・あれ?実果いねぇなぁ?
まだ仕事かぁ?
あっ店長が出てきた。
店長「望月さん熱が出て休んでるよ。朝方、熱が高くて起き上がれないって・・・。」
涼介「わかりました。すみません‼」
俺は家のほうに電話してみると
涼介「あっ!おばさん、実果の具合はどうですか?えっ、そんなに?なにか欲しいものは・・・あっ、わかりました。あっ、はい、わかりました!」


20分後

涼介「実果の好きな物買って来たけど、食べれますか?」
実果:母「涼介くんごめんね。ありがとう!さっき、お粥食べて薬飲んで寝たところなのよ。」
初めて入る実果の部屋・・・優しい色・・・実果の雰囲気そのものの色だな。
実果に近づいてみると、マスクをして寝ていた。
顔も赤いし苦しそうだな。
俺は実果の手を握って少しでも、良くなればいいって祈った。

10分後

実果「んっ・・・。」
涼介「実果、大丈夫か?」
実果「涼介くん・・・?どうしたの?」
涼介「実果が熱出して寝込んでるって聞いたから・・・大丈夫か?」
実果「心配・・・かけて、ごめんね。」
俺は実果の頭を撫でながら、
涼介「昨日、電話した時は元気だったのに・・・なんか無理した?」
実果「ううん。」
涼介「なんか食べたいものある?実果の好きなプリン買って来たから持って来ようか?」
実果「涼介くん・・・。」
涼介「ん?」
実果が急に泣きだした。
涼介「ど、どうしたんだよ‼」
実果「涼介・・・くん、こんな私・・・で、ご・・・めんね。私・・・が、もっと普通・・・だったら・・・。」
最後のほうは声が出ないくらい苦しそうに泣いている。
涼介「普通って、どういう事?実果は普通の俺の彼女だろ?違うのか?」


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