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幼なじみから始まった

第7章 悪夢

1ヶ月後

この頃、カフェの仕事の帰り道・・・視線を感じる。
もしかして、亮くん?
でも、なんか違う・・・この、まとわりつくような視線は・・・やだ、どうしよう。
涼介くんに電話・・・ダメだ・・・この頃、仕事が忙しいらしく、なかなか逢えない。
だけど、涼介くんのよそよそしさが気になる。


貴大「涼介!ウジウジしても仕方ないだろ?実果に聞いてみろよ!第一、実果はそんな子じゃないだろ?お前が信じてやらなきゃ誰が、信じてやるんだよ‼」

ちょっと前に実果の裸の写真が送られてきた。
誰かに触られてる感じの・・・思い切って貴大に見せてみた。
貴大「これ実果の顔を他の女の顔に合成してるだろ!お前これ信じたの?」
涼介「こんな写真見たら、誰だって・・・。」
貴大「涼介なんかに実果を譲るんじゃなかった。」
涼介「お前のほうこそ、なんで実果じゃないってわかるんだよ‼」
貴大「そりゃあ病院の送り迎えの時、実果を抱き抱えてバイクに乗せてたから!」
な、なんだって!?
貴大「とにかく実果のところに行って来い!」


俺って結構、諦め悪い?
実果のキスしてるところ見て、ショックで諦めようと思ってたのに・・・
亮「はぁ~俺ってバカ?」
下を向いて顔を上げると前を歩いていた実果が見当たらない。
辺りをキョロキョロしていると悲鳴が聞こえた‼
今の声、実果?だよな・・・なんだか悪い予感しかしない。
実果、無事でいてくれよ‼
少し行った路地に実果を追い込む男の背中が見えた!
あの後ろ姿は、もしかして‼
亮「おい、なにしてんだよ‼」
男は、ゆっくり後ろを振り返る。
男「ナイト登場か?」
にやりと笑った男は、俺の動きより先に実果を捕らえた。
男「彼女は今から俺のものになるんだ‼」
男は実果の首を両手で絞め始めた。
俺の後ろから、勢いよく飛び掛かり男を蹴り飛ばす。
実果は意識を失い、崩れ落ちる寸前に抱き抱えられた。
涼介「実果しっかりしろ‼実果ごめん‼遅くなってごめん‼」
実果の涙が一粒零れた。
すぐに救急車とパトカーが来た。
救急車に乗せられた実果は、なかなか意識を取り戻さない。
病院に着いて、すぐに集中治療室ってところに実果は運ばれた。
俺は実果の幼馴染みに
涼介「実果をなんで、すぐに助けなかったんだよ‼」
亮「ごめん‼」
涼介「謝るな!」




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