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闇夜に輝く

第6章 初スカウト、そして……

海斗はまだ少し濡れたままの咲さんの髪の毛を見つめながら考える。
きっと、続かないんじゃないだろうかと。
キャバ嬢はお金のために働いている。
それ以外の動機だとだんだん辛くなって辞める。
当てつけのような意識で勤めだしても無理なんじゃないかって。
俺が入ってたったの4ヶ月だけど、1ヵ月もせずに辞めていく子を既に何人も見ている。
そんな事を考えつつも、営業スマイルで応える。

「わかった、こちらこそよろしくお願いします。じゃぁ今週の木曜日、待ってますね」

海斗は店の前で咲さんを見送った。
闇夜に吸い込まれるように小さくなっていく後ろ姿は、とても不安定で儚いもののように見えた。

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