『闇夜に輝く』第28章「衝撃の事実」　244ページ

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闇夜に輝く

第28章衝撃の事実

すると、山田君が財布を出したので手で制して止める。

「俺が誘ったんだし大丈夫。一応俺は上司だからね」

「でも色々と話を聞いてもらったのは俺の方なんで」

「じゃぁ、その分仕事で助けてくれればいいから」

「…はい。ありがとうございます。ごちそうさまでした」

「明日もよろしくねー」

そうして山田君とも別れて家路につく。

ちょうど駅構内は朝の通勤ラッシュの時間帯。
会社へ向かうサラリーマンとは逆方向に酔っ払った海斗が歩く。
ただ、繁華街から住宅街へ向かう電車内は比較的空いていたので助かった。

海斗の自宅がある最寄りの駅に着くとまたまた会社員や学生で溢れかえっていた。
スイカをタッチし改札を抜けた時に見覚えのある人と目が合った。

お互いに数秒間、固まる。

そこには女子高生姿の結衣菜さんがいた。