闇夜に輝く
第51章 黒服として
海斗は担当として責任を感じた。
だが、一方でミーハーな女子大生でもいいんじゃないかと思っている自分もいる。
サラさんはレギュラーとして働き始めてもうすぐ10ヶ月になる。
大学生でもある為、週3〜4日勤務。
そもそもキャバクラが本業ではない。
ただ、最近は徐々に夜の世界に染まりつつあった。
この業界に足を踏み入れると、人生を踏み外す人が多くいるがその要因とよくあるプロセスとは何か。
そのプロセスとは、
最初はお小遣い稼ぎの軽い理由でキャバ嬢を始める。
しかし他のバイトよりも3倍以上の高時給。
少ない時間でそれまで稼いできた額が手に入る。
すなわち、時間ができる。
そして空いた時間が多くなれば遊びに行く回数が増え、今までの収入では足りなくなる。
そしてもう少し頑張る。
ある程度の成績を残せれば、時給の上がり幅は学生バイトの比ではない。
100円単位で上がっていく。
するとさらに収入が増える。
今度は今まで買えなかったものを買えるようになる。
行きたかった場所にも頻繁に行ける。
最初は生活のために働き、そのうち贅沢をするために働くようになる。
作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える