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タケルと恭子の1224

第1章 20:00

大学卒業後
恭子はOLとなり
タケルは大学院へ進んでいる


2人は
24歳の冬を迎えていた






「タケル、ちょっと聞いてよ~」


タケルは
今日も

恭子の電話に呼び出され
慌ててカフェに来ていた


あまりに慌て過ぎて
コートを着るのも忘れ
マフラーを巻いただけの
格好である


慌てたのには
もちろん
理由がある


ひとつは

遅刻をすると
恭子の機嫌が悪くなるから





そして

もうひとつは






大好きな恭子に


早く会いたかったからである






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