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失くした恋の癒し方

第4章 新しい恋

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「麗華、また見てるよ。」

隣のデスクで同僚のちあきが小声で囁く。


視線を辿ると、1年先輩の谷原さんが私から顔を反らした。


「彼からはアプローチされてないの?」


「まさか。

ちあきの思い過ごしよ。
私になんて誰も見向きもしないわ。」


「はぁ?
あんた本気で言ってる?」

「当たり前よ。

谷原さん、ちあきを見てたんじゃない?」


「麗華様はなんておめでたい女なのかしら…

大勢の男性の熱い視線を感じないなんて!」


ちあきはデスクに肘をつき大きく溜め息をついた。


そう言われると覚えがあった。


時々感じる視線。


でも意識しようともしなかった。


言い方を変えれば、私は寺嶋さん意外の男性は、眼中になかった。



それほどカレに夢中だった――




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