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失くした恋の癒し方

第2章 失恋の忘れ方

カウンターには座り心地の良い洒落た高い椅子が8脚立ち並ぶ。


狭い店内ながらも、テーブルと椅子の席も設けてある。

今日は早い時間にも関わらず一組のカップルがカクテルを飲みながら会話を楽しんでいる。



カウンター右端の2席が私達の指定席の様になっていたけど、今は左端にひとりで座る…



「…ふふっ…やだぁ〜…」

可愛らしい笑い声に、チラッと後ろのテーブル席に視線を移した。


若い二人が顔を近づけて、1つカクテルを2つのストローで仲良く飲みながら笑い合っていた。


別れなど考えなかったあの頃の私達とダブって見え、唇を噛みしめた…




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