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齧りかけの林檎

第12章 ● 君とお鍋 ♂side




もし今日おれが

あなたに好きだと言ったら、

どうしますか・・・?




彼女の背中を見つめながら、

おれの気持ちを打ち明けてしまいたいと

思ってしまっていた。




彼女は1本空けたお酒を片付けると、

もう1本買った缶チューハイを

プシュッと空けて

一口、口に含んだ。




コンロの火を止めると、

土鍋を持って、できたよーと言って

締めのうどんを出してきた。




取り分けてくれる横顔を見ると、

さっきよりも赤みが増しているようで

少し酔っている感じがした。




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