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ドラクエらんど

第24章 野獣退治

野獣はしびれを切らし、彼に向かって突進した。


「──逃げろっ!」


僕の叫びも虚しく、大きな巨体が彼めがけてジャンプした。



もうだめだと思った。

でも彼は何かを野獣の口の中めがけて放り投げたかと思うと、崖から飛び降りた。


「なっ──!」


次の瞬間、
ドオオオンッ!!と凄まじい爆発が起きる。



僕は爆風で飛ばされそうになったが、なんとか持ちこたえた。



目を開けると、崖のそばに野獣はいなかった。

どうやら崖から落下したようだった。



「あいつはっ……」


死ぬわけにはいかないと言っていた彼はどうなったんだろうか。



崖のそばまで行くとすぐに神羅のヘルメット部分が見えて、僕はホッとした。


彼はしっかりと生きていた。



自分の力で這い上がってきて僕の姿を確認するなり、


「お前は運のいいやつだな」


と笑った。



だから僕は思わず、


「あんたは絶対ソルジャーになれるよ」


と言った。




「俺はテリー、あんたは?」


「僕はアキラ」



これが僕たちの出会いとなった。




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