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ドラクエらんど

第7章 ぴょんぴょん

「てか、こんなことしてる場合じゃ……」


僕は首を傾げたあと、再び走り出そうとした。



『こらこら、無視するんじゃないぴょん!』

「なんだよ! 僕は今忙しい……」

『メラ』

「あちちちちちちっ!!」



突然、僕の足元で小さな炎が舞い上がった。
僕はすぐさま足踏みをして火を消した。



「あちーな! このやろっ……」

『君が無視するからだぴょん』



その声は足元から聞こえてきた。
目線を下げると、白い耳が見えた。


「!」


僕の足元に白いウサギがいる。
しかも直立している。



「ウサギって、立つんだっけ……」


そう呟くと、


『ボクのことは、兎太郎様と呼ぶぴょん』

「……………は?」



ウサギがしゃべった。
しかも、なに…
兎太郎様だと?



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