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ドラクエらんど

第8章 最強うさぴょん

「一体どこに……」



さっきから胸騒ぎがしてならない。
僕は薄暗い廊下の先を見つめた。



「月影、そらじいさんの部屋はどこだ」

「……わかりません。え、まさか……」



月影は驚いた顔で僕を見る。



「月影だってあんなふうになったんだ…あり得ないことはない」



認めたくないけど……
もし理性を失ってたら……



「まあやさん、今助けにっ……」

『シッ!!』



僕の足元で、兎太郎が手を口元に当てた。



『何か……聴こえるぴょん』



大きな耳をピクピクさせる。
そして床を指差した。



『下から、何か聴こえるぴょん』



僕たちは今一階にいる。



「地下、ですか……」

「どこかに階段があるはずだ」



薄暗い廊下を歩いて手当たり次第探してみる。
すると、ムニュッと柔らかい感触がした。



「あっ…」


それは月影のピーッだった。



「お前早く服着ろよ!!」

「いや、俺もそうしたいんですが……」



ごめん、月影……。(by 斗夢)



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