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20年 あなたと歩いた時間

第6章 作者より

あけましておめでとうございます。
2015年が幕をあけました。
今年は、阪神淡路大震災から20年の、
節目の年です。

この物語を読んで下さっている方々で
お気づきの方もいらっしゃるかもしれません。
ここに登場する四人は、まさにこの震災で
命を落とし、命をつなぎ、命をうみだした
四人です。
あの悪夢のような早朝までは、いつも通りの
日常があり、未来がありました。
自分がこの世を去るとは、夢にも思っていなかったことでしょう。

しかし、小野塚流星だけは、
何となく自分の命の限りを
知っていたのではないか

後から思えば、そんなエピソードが
たくさんあったのです。
たった一度だけ、誰よりも命の重さを学んでいた彼が、この世に自分のDNAを残そうとしたのです。
どうしても、このことを伝えたかった。
あなただけじゃない、私もちゃんと気付いていたよ、と。

では、続きをお楽しみください。

2015.1.2 くらもとちあき

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