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この日この時この瞬間。

第14章 残るもの


でも逆に、

覚えられない程度なら
その人があまり大切じゃなかったって事になる。

大切な人を失ったら
きっと傷付く。

忘れるって機能は
その為にあるんだと思いたい。

その傷は時間によって
自分自身によって

癒えていく…――。

記憶に残ってるなら、
大切な人に忘れられてないなら、

きっとそいつは幸せだったんだよ、
生きてる意味なんてそこにあるよ、

って

伝われば

憎かった相手も
いつしかは忘れられて

優しい思い出と化してくのかもしれない。

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