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second girl【完】

第8章 願い

うっ…
ちょっと飲み過ぎたかも…

トイレの鏡で自分の顔を確認する。



鞄から化粧ポーチを出し、軽く化粧を直してから「よし!」と気合いを入れて、トイレを出た。







「うわぁ!何やってんの?」




女子トイレの前には、ヤンキー座りの五郎がいた。




「あ?ゲロしたのかよ?」




そう笑いながら立ち上がった。





「ゲロって言うなよ!っつうか、吐くまで飲んでないし」


「…なら良かった」






良かった?







「心配してくれたんだ……」




いつものつもりだった。
いつものノリで―…



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