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second girl【完】

第12章 想い

それでも最初の頃のように、
拭っても、拭ってもきりがないわけじゃない。




ジワリとこみ上げてくる感じ。





ちょっとしたことで思い出す。





買い物をする時、2人分買ってしまったり、



テレビを見てる時、隣りに誰も居ないのに、つい話しかけてしまったり、



寝る時に、自然と左側によっていたり、







この部屋にはまだ、隆史の匂いが残っている。




辛すぎて引っ越しも考えた。
でも今は、隆史との別れの辛さから逃げないことにした。





もしここで逃げてしまったら、隆史を思い出にすることが出来なくなる。




ズルズルと思って、先に進めない。



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