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第19章 痛みさえ疼きだして

(櫻井side)

仕事終わりに、山田が青森にいると連絡が入った。

なんで、ついてくんだよ。

って、思ったけど会ってみてそんな気持ちは掻き消された。

相「お久しぶりです。櫻井さん」
「相葉?」
山「雅くんっ、待ってよ」

山田が相葉に抱きついた。

「えっ」
山「あれ?言ってませんでした?」
「聞いてないわ」

山「付き合ってまーす♪」

相「あはは、恥ずかしいな…」

なんだこれ。
出張先で、暴露ってなんだよ。

山「櫻井さん」
「なんだよ」

山「ニノ、いないんですか?」

「うん。さすがに仕事先には…」
山「は?同じ会社で働いてるんだからいいじゃないですか」

「俺が無理にでも、連れてくればよかったんだ…」

今になって、後悔した。

あ、でも今帰れば…。

相「お願いがあるんです」
「え?」

相「“大野智”」

俺の体が強張った。

相「明日、会ってくれませんか?」

俺は、自然と頷いてしまった。

頷いてから、気づいた。


俺、智と会うんだ。

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