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まなかなかなかの…

第1章 2014年12月22日(月) 大切な人から卒業してきたよ



拓真のこと…おかしい?

そうかもね。
そうなのかも。
きっとまなかもそう思うよ。


でもさ、証拠がない。

警察は交通事故って判断した。

まなか達もその時はそれで納得した。

それから泣いてばかりいるまなかにりょーが、「拓真ってこういう人からも尊敬されてたよ」「今日はこういう人から拓真との思い出を聞いてきたよ」「拓真、こういうこともしてたんだって」って、拓真に関わる情報をあちこちから集めてきてくれて、そのおかげでまなかは前を向けるようになっていったの。

拓真がいなくなってからずっと支えてくれたんだ。


そんな時にね、りょーは例のあの情報を仕入れてきて。

でも色々あって色々考えて悩んだ結果、警察には言わないことにしたの。


証拠がなきゃ警察は動いてくれない。

子供の戯言としか思われない。

もしとてもとても優しい人がいて、その人が権力とか持ってたりして、じゃあ調べてみましょうってなったら、拓真の親や親戚や友達にも話が伝わる。

もしそうなら…って期待させたり、なんで今頃…って悲しませたりする。

探偵さんみたいな人や、少し嘘ついて不良のお偉いさんにまで協力してもらったのに、見つかるワケないから……ただただ振り回すだけになる。


だから秘密にしたの。

情報を知ってる人は結構いたよ。
いたけど…そううまくいくもんじゃないから。。。


きっとね、警察が動いてくれたら、拓真に目を付けた人と交通事故を起こした人の関わりまでは出てくるよ。

でもその先は無理。

関わりがあったから何?ってなる。

お金も動いてないし、こまめに連絡も取ってなかったみたいだから…。



嘘?…それでもいいよ。

この前拓真の兄弟に会って、ずっと忘れてた言葉を思い出したんだよね。

……まなかは美しく弱く温かく切なくあり続けようかな(笑)

龍が守ってくれるみたいだからさ、大丈夫だよ(♡´艸`)

ねっ、おにーさん♪
頼りにしてますよ♪♪

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