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元風嬢、でも良いじゃない。

第2章 新。

面接官の口から告げられたものは、その当時の私が思ってもいないものだった。




『わかってるかもしれませんが、うちは、俗に言う出会い系サイトを経営しています。あなたにやってもらうことは、会員さんから来たメールに返信してもらうだけです。大丈夫ですか?』




確認事項といっていたが、確認も何も、最初にそんな話されてなかったけど…。



飲食店以外なにもしたことないし、何をしたとしても全てが初めて。まぁいいか。


周りでもサクラをやってる人が居たので、あぁこれが…なぁんて頭の隅で考えていた。




《大丈夫です》


なにより、こんな条件のいい職場他にないかもしれない。とにかく働かなきゃ。

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