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only one【完】

第7章 温もり

高木さんに送ってもらって、明日はバイト休みで良かった。
なんて考えながら、鞄にお泊まりセットを準備した。



車に戻るとご機嫌な高木さん。









「高木さんって分かりやすいですね」





クスクスと笑いながら言うと「分かりずらいよりいいだろう」と照れくさそうに笑って、エンジンをかけた。









確かに、分かりずらいよりはいい。
そう思って思い浮かぶ顔はやっぱり隆史で…


"好きだ"と言ってくれていても、いつも凄く不安で、
隆史の気持ちを信じきれなかった。



隆史がくれなかった安心を、高木さんは私に与えてくれる。



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