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補習の常連さん

第2章 補習

季節は秋。そんな寒い季節の入り際に
少年にとって地獄の中間テストがありました。

そして今日はそのテストの返却日。
少年は返ってきたテストを見詰めながら深い溜め息を溢す。

高校に入って二度目の大きな(重要)テスト。
一度目はギリギリでなんとか大丈夫だったものの今回のこの二度目のテストでついにやってしまった。

北本 俊助(きたもと しゅんすけ)。15歳。
ついに補習と言うものに出なくてはいけなくなりました。

もっと勉強しとけば良かったな............。

後悔してももう遅い。
少年はテスト結果で頭が一杯になり
授業中は何も頭に入ってはいなかった。

そう、これが駄目なんだ。
一つの事を考えるとそれだけが頭から離れない。
授業中は殆どが上の空で勉強している意味すら持たない......。

授業中に少しでも理解していれば
テスト勉強も一からやると言う無駄な時間を作らずに楽々と進むことが出来た。それを自分で分かっていながらも。

それでも少年は学習しない―――――

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