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言葉で聞かせて

第4章 飲み過ぎ注意

そう言って伊勢さんは千秋を押し倒すと、するりと軽く千秋の胸元を撫でた


「「「!?!?!?」」」


千秋も俺も悠史も再び固まり


「伊勢さん!?」


と悠史が止めに入ろうとすると何故か伊勢さんが驚いた顔をしている


なんだ?
なんか、様子がおかしい?


俺も悠史に続いて急いでリビングに向かう

対面型キッチンからリビングに回り込むまでの間に伊勢さんは驚いた様子で千秋から降りていた


「「?」」


ソファに倒れたままの千秋を見ると


震えてる?


「……っ……」


過呼吸になりかけていて、自分を抱きしめるように回された腕は身体ごとガタガタと震えている


なんだ?
どういうことだ?


「千秋、さん……?」


悠史が恐る恐る手を触れようとしてみると、それから逃れるように千秋は後ずさる


「俺別に何もしてないよ!?ただちょっと触っただけじゃん」
「そんなこと今言ってる場合かよ!?」
「どうすれば……?」


伊勢さんは責任逃れするように、慌てて自分の荷物を纏めて


「俺のせいじゃないからな!」


と俺らの家を出た


くそ野郎……!
この状態で置き去りかよ!?

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