テキストサイズ

蜘蛛と蝶〜囚われた蝶〜

第4章 蜘蛛side

今日は休みだからいつもより遅い起床。



自分の部屋にあるミニ冷蔵庫から、ペットボトルの水を取り出す。



喉がカラカラに渇いて仕方がない。



喉を潤しつつ、スマホを確認する。女からの誘いが何件かあったが、今すぐ会いたい女はいない。



「妃奈には教えてねぇし」



いつも女の方が求めてくるから迂闊だった。連絡先も、セックスも。



「不便だな。今会いたい女に、会えないのは」



ああ、どうすっかな。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ