テキストサイズ

暗闇で恋しましょう

第17章 回顧②

同時、俺に近付く足音。



「あー、やっと着いた。あんな所でイベントやってるとは……盲点だったわ……
つーかお前、電話鳴らしたのになんで出ねーんだよ」

「電池、切れてて」

「……本当、お前なぁ…………ん?なんか、あったのか?さっきより随分目に生きる気力が宿ったような」

「…………あぁ、ちょっとな」

「ふーん……まあ、何にせよ元気になったなら言うことないな。飲み物、飲まずに動けちゃったりするか?もしかして」

「あぁ。飲みながらでも歩くか」

「……………本当、何があったんだよ……」



驚いたような目を向ける祥人の手から飲み物を取り、立ち上がる。



大きいサイズの袋と………あと、縄もいるか?



そんなことを思いながら、俺は歩みを勧めたのだった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ