
斉藤太一です
第11章 夏休み
お盆休みになった
しずくは
あれから来ていない
しずくの書いた張り紙は
雨が降っても
大丈夫なようにして
貼っておいた
でも
まだ
しずくは
来ていなかった
クリーニング店は
お盆で定休日の予定だったけど
結局
しずくが来るんじゃないかと
気になって
僕は
店を開けていた
駅前の
人通りも少なく
客もまばら
ただただ
カウンターの中の
椅子に座って
僕は
入口のガラス戸を眺めながら
考え事をして
時間を過ごしていた
お盆が終われば
夏休みは
わずか2週間で
終わってしまう
しずくが
ここに居られる時間は
10分。
しゃべるのが苦手で
ゆっくりと話す僕は
頭の中で
何度も何度も
シュミレーションを
繰り返した
チャンスは
一度しかないかもしれない
もう
後悔したくないんだ
君が
涙を流した時
抱きしめなかったこと
君の
抱いて欲しいという願いを
きいてあげられなかったこと
僕は
7年間ずっと
後悔しているんだ
だから
もう
後悔は
したくないんだ
しずくは
あれから来ていない
しずくの書いた張り紙は
雨が降っても
大丈夫なようにして
貼っておいた
でも
まだ
しずくは
来ていなかった
クリーニング店は
お盆で定休日の予定だったけど
結局
しずくが来るんじゃないかと
気になって
僕は
店を開けていた
駅前の
人通りも少なく
客もまばら
ただただ
カウンターの中の
椅子に座って
僕は
入口のガラス戸を眺めながら
考え事をして
時間を過ごしていた
お盆が終われば
夏休みは
わずか2週間で
終わってしまう
しずくが
ここに居られる時間は
10分。
しゃべるのが苦手で
ゆっくりと話す僕は
頭の中で
何度も何度も
シュミレーションを
繰り返した
チャンスは
一度しかないかもしれない
もう
後悔したくないんだ
君が
涙を流した時
抱きしめなかったこと
君の
抱いて欲しいという願いを
きいてあげられなかったこと
僕は
7年間ずっと
後悔しているんだ
だから
もう
後悔は
したくないんだ
