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斉藤太一です

第14章 変わらない僕・変わらない君

「嫌だったらいいの

呼びやすいので


かまわないから…」









「ち、違うんだ


僕も…




僕も
本当は


そっちの方が


いいんだ…」






そっち

とか




言ってる僕が



情けなかった










「斉藤さん」







「ん?」







「しずくの話…して下さい」








「う、うん

そーだね」





僕が
目尻を下げると


かすみも
笑ったように
見えた




眼鏡を
外してしまったから


よくは

見えなかったけど

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