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第6章 まだ間に合う



桃子「先輩」

結衣「…」

桃子「先輩ってば」

結衣「何、今来月号の特集記事書いてて
手離せないんだけど」

桃子「あれっ、あれ見て下さいよ」

結衣「もう何」


仕事中にも関わらず
相変わらず平気で話しかけてくる桃子

最初の内はずっと無視していた結衣だが
あまりにしつこく集中出来ず
耳を傾けると…


桃子「二海さん、さっきからずっと笑顔
で電話してるんですよ、誰と電話してる
んだろう」

結衣「どうせ彼女でしょう」

桃子「えっ、彼女いたんですか?」

結衣「…知らない」


仕事中
篤はほとんど無表情
滅多に笑わないし怒ってる方が多い

そんな篤が
今日は笑顔で電話している
携帯で話してる事からプライベートの
ようだ


篤「ははは、そうなんだ」

結衣「…」


さっきまでは全然気にならなかったのに
篤の楽しそうな声が笑顔が
気になっていた


結衣「…仕事しよう」



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