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第3章 横顔



結衣「創刊パーティー?」

女子社員「先輩も行きますよね?」


話しかけてきたのは
二つ後輩の向井地桃子だった

若くてかわいくて仕事もバリバリ出来る
頼もしい後輩だった


結衣「ごめん、遠慮しとく」

桃子「ダメですよ、先輩が担当する雑誌
のパーティーなんですから」

結衣「でも私、お酒飲めないから…」

桃子「大丈夫ですよ、実は二海さんも飲
めないらしいですから」

結衣「本当に?」

桃子「結構有名な話ですよ」

結衣「意外」


二海篤 31歳
結衣が話していた苦手な上司
よくお得意様の接待に呼ばれていたのに
お酒が飲めないとは
意外だった


桃子「だから先輩も行きましょう、絶対
楽しいですから」

結衣「うんっ…じゃあ…」


気乗りしなかったが
これも仕事だし参加する事に
少し顔を出したら帰るつもりだったが
そうはいかず…


男性「君が今度の担当だって?」

結衣「深沢です、精一杯頑張りますので
よろしくお願いします」

男性「よろしく、さっ飲んで」

結衣「いただきます」


お偉いさんに
上得意に進められたら断る事は出来ず
苦手なお酒を飲み続けた結衣
その結果…


結衣「うぅ…」


案の定、酔っ払ってしまった


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