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第11章 最後の夜



桃子「先輩、先輩先輩」

結衣「何」

桃子「二海さんの事聞きました?来月で
営業部に異動になるって」

結衣「!!」

桃子「その様子じゃ知らなかったみたい
ですね」

結衣「…ぅんっ」


篤の突然の移動
桃子から知らされ手が止まった

篤とはもう終わっていたし自分には一切
関係ない事だったが…


桃子「二海さんと一緒に仕事出来るのも
来月号が最後だから週末、取材も兼ねて
温泉に行くらしいですよ」

結衣「そうなんだ」

桃子「先輩も行きますよね」

結衣「パス」

桃子「何で?二海さんと離れ離れになる
んですよ、いいんですか?」

結衣「いいもなにも終わったから」

桃子「終わった?終わったって別れたっ
て事ですか?」

結衣「終わったものは終わったの、ほら
っ、仕事に戻って…」

桃子「でも」

結衣「いいから、早く…」

桃子「…はいっ」

結衣「…」


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