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第7章 彼

約束の時間になり、僕は大学へ向かった





大倉くんの授業終わるのを大学の食堂で待つ





結構遅い時間やのに、まだ残ってる生徒おるんやな…





緑「お待たせ!」





しばらく待ってると小走りで大倉くんが僕の元へやってきた





緑「待った?」





青「ううん、来たばっかやで」





緑「よかった。ここの近くの居酒屋やねんけど、行ったことはぁ…ないよな」





青「ないなぁ」





二人で笑いながら食堂を後にした





緑「俺の幼なじみやねん。ヤスと同い年で俺が中1んときにその人突然おらんくなってなぁ」





大騒ぎやったんやで、と大倉くんは言った





毒舌やけど、いい人やからって付け足した





まぁ、僕は誰でもええ





深入りするつもりは…ない





緑「すみません」





大学を出てすぐの居酒屋に大倉くんは入った





ここ、気になってたけど、なかなか入られへんかったお店や





緑「個室やって」





青「個室?」





別に個室やなくても…





そう思いながら大倉くんの後をついて行った

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