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ルナとお兄ちゃんの性教育♡

第8章 新生活

コーヒーを挽いてもらっている間、私達はお店の中で待つことにした


ガラス張りのお店の中には、30種類くらいのコーヒー豆やそれに合うお菓子なんかが置いてあった


あっ、このチョコ美味しそう


1つのチョコに目を奪われていると


「えっ・・・」


窓越しに見える見知った顔


通りの向こうに居るあの人は・・・



「竜・・・兄・・・」


数週間ぶりに見る竜兄に、私の心が暴れだす


ドクンドクンと煩い心臓を鎮めようと、胸に手を当てた時だった


1人の女性が竜兄の腕に絡みついた


竜兄の顔を見上げ、幸せそうに笑う女の人


そう言えば、お母さんが言ってたな「お兄ちゃん達の説得に成功したわよ」って


「涼雅は最後まで反対していたけど、竜が納得させてくれた」って・・・


「そっか・・・竜兄・・・彼女出来たんだ・・・」


ユラユラと霞む視界で自分が泣いている事に気がつく


「ルナ、どうした?」


私が泣いている事に気づいた裕也さんが声を掛けてきた


「ゴメン、ちょっと欠伸しただけ」


私の言葉に「なんだよ」と笑う裕也さん


「じゃあ、行くか?」


「うん」


再び、裕也さんと手を繋ぎお店を出た




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