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Fallen Angle

第3章 car

歪んだ笑顔を見せないように俯くと、源は優しい微笑みを浮かべてソファーのシートを軽く叩いて
「隣においで」
テーブルにカップを置くと促されるまま隣に座り、源の腕に寄り添うように凭れた。


結の話になると源さんとの温度差を感じる。
認知していなくても親子なのに…
どうすれば上手く伝わるの?
どうすればこの感情が埋まるの?


大画面テレビの中で車が爆音をたてて走り、砂埃が舞い激しいカーチェイスが展開されている。
「ここにおいで」
「…うん」
促されるまま背中を向けて源の膝の間に小さく座ると後ろから抱き寄せられ、唇が首筋に触れて舌が這う度、甘い声を漏らす。
声を我慢している姿に源は微笑み、ワンピースの裾をたくしあげて下着越しに指先が何度もなぞる。
「…源さん…もう…だ…め」
「何がだめなの?」
耳元で甘く囁く。
「…だって」
「感じてるの?ほら、集中して」
テレビ画面を指差した。
忙しなく展開するテレビに蓮が目を移すとワンピース越しに胸を撫でる。
テレビ画面に集中できないでいると、ワンピースの裾を捲り下着を避けるよう指先が浸食する。
「…お願い…もう…」
頬が熱を持ち、体の奥が締め付けられる。
「まだだよ。大人しくして」
弄ぶように、ゆっくりと指先が蓮の中を抜き差しする。
「源さん…も…う…」
大きなため息を漏らすと愛液が溢れてくるのを感じる。
指先が離れると
「シャワー浴びてくる?」
「…うん」
名残惜しく源の体から離れて立ち上がると、床に置いたままのバッグからポーチを掴んで寝室のドアを開け、奥にあるバスルームで熱いシャワーを浴びた。
シャワーを終えてバスローブを羽織ろうとすると胸元の赤い痣に気づき、慌ててファンデーションで隠した。
「どうかした?」
突然の源の声に体が跳ねそうになる。
気付かれないようにバスローブ下の胸元を庇った。
「先にベッドで待ってて」
「…うん」
言われるまま寝室のベッドに小さく座った。
枕元に置いたままにしてあるタバコを手に取ると、咥えて一緒に並べてあったオイルライターで火をつけた。
青白い煙が高い天井に昇っていく。
吸い終わるとタバコを灰皿に押し付け、柔らかなベッドに転がった。
シャワーを終えた源が濡れた髪をタオルで拭い、色気を漂わせながら蓮の隣に座った。
髪を撫でられて体を起こすと、ひとまとめにしていた髪のクリップを源はゆっくりと外した。

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