Fallen Angle
第3章 car
「シャワー浴びてくる」
「蓮?」
駿の言葉を無視して鏡台にバッグを置き、中からピルを取り出して口に含むとバスルームに入り、熱いシャワーと一緒に飲み込んだ。
体の痛みと鈍く残る余韻。
指先を中に入れて白濁したものを掻き出した。
いつもより長いシャワーを終えてバスローブを羽織り、髪をタオルで拭いながらリビングに戻ると、買ったばかりの紙袋を開けている唯と駿の姿があった。
「りんごー」
「結たん、可愛いね」
「うんっ」
満面の笑みを浮かべる結に
「だめじゃない。明日持って行くんだから」
強い口調に結の顔が歪む。
「そんな頭ごなしに言わなくても…」
駿は目線を結に合わせて
「結たん、お片づけしようね」
「…うん」
紙袋を抱えて手を繋ぐと寝室に入って行った。
怒りの矛先を失った蓮は、猫足の椅子に座りタバコを咥えて火をつけた。
青白い煙が昇り、部屋を澱ませる。
タバコの三分の二ほど残して灰皿に押し付けていると戻ってきた駿が
「また勿体ない吸い方してる」
呆れ顔でソファーに体を沈めた。
後に続いて結も駿の隣に小さく座る。
「いいじゃない別に…」
猫足の椅子から降りて寝室のドアを開けると
「少し寝てくる。適当な時間に起こして」
駿の返事も待たずにドアを閉めようとすると
「ゆいもー」
蓮とドアの隙間を潜り、寝室に入りベッドによじ登る結を横目に面倒くさそうにベッドに横になると背中を向けて転がった。
背中に触れる結の温もりが眠りへ誘う。
甘い眠りを邪魔するように体が揺すられ
「蓮、起きて」
煩わしく思い寝返りを打つ。
「蓮」
何度も呼ぶ声に
「もう何?」
「早くしないと遅刻しちゃうよ」
目を覚ましてサイドテーブルの赤いLEDに目を遣ると、出勤時間を迎えようとしていた。
慌てて起き上がるとバスローブを脱ぎ捨て、鏡台の椅子に座った。
髪を乾かしてメイクを簡単に終わらせると、仕事用の丈の短いワンピースに着替えた。
バッグを掴み財布から現金を適当に抜くと無言でテーブルに並べて、駿の見送りを待たずに慌しく家を出ていった。
タクシーを捕まえて乗り込むと膝の上でポーチを広げ、訝しがる運転手を無視してメイクを仕上げた。
タクシーから降りると歓楽街を力なく歩き、バッグを引きずるように店のドアを開け、賑わう店内を横目にロッカーに入った。
着替えを済ませてロッカーから出るとボーイに呼ばれてテーブルについた。
「蓮?」
駿の言葉を無視して鏡台にバッグを置き、中からピルを取り出して口に含むとバスルームに入り、熱いシャワーと一緒に飲み込んだ。
体の痛みと鈍く残る余韻。
指先を中に入れて白濁したものを掻き出した。
いつもより長いシャワーを終えてバスローブを羽織り、髪をタオルで拭いながらリビングに戻ると、買ったばかりの紙袋を開けている唯と駿の姿があった。
「りんごー」
「結たん、可愛いね」
「うんっ」
満面の笑みを浮かべる結に
「だめじゃない。明日持って行くんだから」
強い口調に結の顔が歪む。
「そんな頭ごなしに言わなくても…」
駿は目線を結に合わせて
「結たん、お片づけしようね」
「…うん」
紙袋を抱えて手を繋ぐと寝室に入って行った。
怒りの矛先を失った蓮は、猫足の椅子に座りタバコを咥えて火をつけた。
青白い煙が昇り、部屋を澱ませる。
タバコの三分の二ほど残して灰皿に押し付けていると戻ってきた駿が
「また勿体ない吸い方してる」
呆れ顔でソファーに体を沈めた。
後に続いて結も駿の隣に小さく座る。
「いいじゃない別に…」
猫足の椅子から降りて寝室のドアを開けると
「少し寝てくる。適当な時間に起こして」
駿の返事も待たずにドアを閉めようとすると
「ゆいもー」
蓮とドアの隙間を潜り、寝室に入りベッドによじ登る結を横目に面倒くさそうにベッドに横になると背中を向けて転がった。
背中に触れる結の温もりが眠りへ誘う。
甘い眠りを邪魔するように体が揺すられ
「蓮、起きて」
煩わしく思い寝返りを打つ。
「蓮」
何度も呼ぶ声に
「もう何?」
「早くしないと遅刻しちゃうよ」
目を覚ましてサイドテーブルの赤いLEDに目を遣ると、出勤時間を迎えようとしていた。
慌てて起き上がるとバスローブを脱ぎ捨て、鏡台の椅子に座った。
髪を乾かしてメイクを簡単に終わらせると、仕事用の丈の短いワンピースに着替えた。
バッグを掴み財布から現金を適当に抜くと無言でテーブルに並べて、駿の見送りを待たずに慌しく家を出ていった。
タクシーを捕まえて乗り込むと膝の上でポーチを広げ、訝しがる運転手を無視してメイクを仕上げた。
タクシーから降りると歓楽街を力なく歩き、バッグを引きずるように店のドアを開け、賑わう店内を横目にロッカーに入った。
着替えを済ませてロッカーから出るとボーイに呼ばれてテーブルについた。
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