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KAGO

第2章 思い出のN町

(カゴ? カゴって…)

あの時は訳がわからず、特に気にしていなかった。


「ばあちゃん…あのそれって…」
「ゲホゲホ!!」

突然ばあちゃんの口から血が噴き出した。

「ばあちゃん!!」

口を両手で押さえながら、ばあちゃんは床に倒れこむ。
勇也も夏奈子さんも血相変えて駆けよってきた。

ヒューヒュー言いながらばあちゃんは僕に必死に何かを言おうとした。
だけど僕は気が動転して、聞き取ることができなかった。


ばあちゃんは救急車に運ばれて行った。
僕だけに謎を残して…。


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