
KAGO
第5章 告白
あれから一週間。
勇也はいまだに登校してこない。
携帯に電話しても出る気配がない。
「大丈夫かなぁ、勇也くん。ね、今日辺りお見舞い行ってみる?」
放課後。
一週間分の授業のノートも渡さなきゃだしね、と付け加えながら美咲は言った。
美咲がいるのは心強い。
不可解なことが起こっても平常心でいられるのは、美咲がずっとそばにいてくれるからだ。
「いっけない、今日は吹奏楽部の練習があるんだった」
「吹奏楽部? 美咲、楽器できるんだ?」
「うん、フルート」
「へぇ…意外な特技発見」
「意外だなんて失礼なっ」
「あはは」
勇也はいまだに登校してこない。
携帯に電話しても出る気配がない。
「大丈夫かなぁ、勇也くん。ね、今日辺りお見舞い行ってみる?」
放課後。
一週間分の授業のノートも渡さなきゃだしね、と付け加えながら美咲は言った。
美咲がいるのは心強い。
不可解なことが起こっても平常心でいられるのは、美咲がずっとそばにいてくれるからだ。
「いっけない、今日は吹奏楽部の練習があるんだった」
「吹奏楽部? 美咲、楽器できるんだ?」
「うん、フルート」
「へぇ…意外な特技発見」
「意外だなんて失礼なっ」
「あはは」
