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KAGO

第2章 思い出のN町

「あ………美咲?」
「良かった! 覚えててくれたんだね!」

右目の下にあるホクロで気がついた。


彼女の名前は、有森美咲。
小学校の頃の同級生だ。


「連絡先聞かなかったからもう二度と会えないかと思ったよ。また会えて嬉しいな」

美咲は大きな瞳を瞬きさせながら微笑んだ。


「うん、僕も会えて嬉しいよ」

僕の勘違いじゃなければ、あの頃僕たちは両思いだったはず。

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