
俺のメイド
第2章 春の始まり
蓮がピタッと止まる。
ふと蓮の視線の先を見ると、白とベージュが強調された、大きめの一軒家が立っていた。
…うわぁ!
ここが、蓮の家なのかな?
…そういえば、蓮の両親って海外で仕事してるって聞いたことがある。
だとすれば、お兄さんと二人ぐらしでここに…?
それにしては大きくない?
も、もしかして、お金もちっ…!?
お金もちでかっこいいって…ええぇっ…!?
「…お前、なにかんがえてんだよ…。ほら、入れ。」
蓮の声で我に返る。
「う、うん…!お、おじゃましまーす…!」
ふわっとなれない匂いが鼻につく。
…蓮の匂いだっ…
ドキンッ…!
心臓が高鳴る。
すると、茶髪の蓮の面影があるかっこいい男の人がソファーに座ってる。
も、もしかして、お兄さん…!?
その茶髪の人はふっとこちらに振り向いた。
「…あ、君が麻衣ちゃん?」
…え。私の事をしってる?
「は、はい!ま、麻衣です!お、お邪魔させていただいてますぅ…!よろしくお願いします!」
「へぇ…結構可愛いじゃん…。」
…へ?
リピーアフタミー?
