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チェックメイト

第20章 二人だけの記憶

(二宮side)

大きなショッピングセンターに、
来ていた。

櫻「あ」

急に喋ったから、ビックリした。

「ど、どうしたの?」

櫻「大野君じゃない?」

「え?」

櫻井さんの指差す方向には、
マグカップを見ている智がいた。

「本当だ」

櫻「あ、誰かと一緒みた─」
「前原じゃん!」

完全に櫻井さんの言葉を遮った。
しかも、声が大きくて周りの人の視線を感じた。

櫻「行かないの?」

急に振られたからビックリした。

「い、行かないよ。だって…櫻井さんの誕生日だし…」

櫻「行ってもいいんだよ?」

「行か──」

大「あ、和也ー!」
前「え?二宮?」

こんな声が聞こえた。

櫻「あ、大野君。こんにちは」
大「櫻井さん、こんにちは」

前「あ、この人が!はじめまして、前原ヒロといいます」

櫻「櫻井翔です。」

なんか、俺をスルーして話が始まったんですけど…。

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