テキストサイズ

ラズベリーの恋

第10章 体育大会

まだ、残暑厳しい9月です。毎日、体育大会の練習があります。智香は細いけれど、走るのは得意でリレーの選手に選ばれました。智香はアンカーで400メートル走ります。男子達は智香が走り出すと、思わず眺めます。智香の大きな胸が、ゆっさゆっさと揺れるので
男子達は「す、スゲーな。」「おい、露木。お前の彼女スゲーな!羨ましいぞ!」とちゃかします。露木は
「あんまり見るなよー。」と言うと「見るくらい、いいだろー!あんなに揺れてたら、堪らんわ!」と、眺めます。智香はそんな事知らないで、ゴールに着くと息を切らしてチームの所に戻ります。そうしてるうちに、体育大会の当日がやって来ました。予定通り、課目は進んでいき、智香が走るリレーの順番がやって来ました。「智香、頑張れよ。」「うん、秀君行って来るね!」ピストルが鳴って第一走者が走り出し、それぞれ応援して、盛り上がっていると、智香のチームの第三走者の人が転けて、遅れを取りました。ごめん!と叫びバトンを智香に渡しました。智香は走り、ぐんぐん追い抜きました。智香は一等でゴールしました。
クラスのみんながおおー!と拍手喝采しました。
お昼の時間が来たので、智香は露木と二人でシートを敷いて、木陰で仲良くお弁当を食べました。「智香、リレー凄かったよ。クラスのみんな喜んでいたよ。一等おめでとう。」「うん。ありがとう。えへへ。頑張ったよ!」「智香、もうすぐ秋祭りがあるけど、行かない?」「あ!花火上がるよね!行こうか。お祭り大好きなんだ。」「楽しみが出来たね!」と二人は笑ってお茶を飲んで、一息着きました。「今日は部活ないし、一緒に帰ろうね。」と露木は言いました。智香は
うん!とにっこりしました。
夕方になり、やっと体育大会は終わりました。
二人はゆっくり歩きながら、おしゃべりに夢中でした。途中、公園のベンチに座りぴったり寄りそって、露木の肩に智香は頭を寄せて、手を繋いで「秀君、時々思い出すの。別荘で過ごした時の事を。」「うん。僕も。いい思い出になったね。」「また、秀君とああなりたい。そう思うと胸がキュンとしちゃうの。」「僕もさ。思い出すと僕の場合、反応して。」「反応して?秀君反応しちゃったら、どうするの?」「えええ?いや、男だしそりゃあれだよ。1人でするさ。」「やーん!見てみたい。秀君、どんな顔してるのかな?」
「恥ずかしいから、想像しないでよ。」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ