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ラズベリーの恋

第3章 初デート

土曜日の朝、とても良い天気です。桜はほとんど葉桜になり日差しも温かです。智香の初デートは動物園に行く事になりました。駅前で待ち合わせをしました。
智香はフリルの着いた可愛いブラウスに、レースのカーディガン、ショートパンツにニーソックスでやって来ました。露木は黒のトレーナーにジーパンです。
私服で会うのは初めてなので、お互い新鮮でした。
仲良く手を繋いで、電車に乗っておしゃべりが弾みました。動物園に着くと、二人でおさるの赤ちゃん可愛いね、とかゾウが餌を食べているのを見たりして、ゆっくり園内をまわりました。「ねぇ、露木君!」と言うと、露木は「うーんと、露木君じゃなくて、なんて呼んでもらおうかな。」と、言ったので智香は悩んで
「えっと、あの秀君って呼んでいい?」と聞いてみた。露木は嬉しそうに、うんとうなずきました。「じゃあ私は、智香って呼んでくれる?」と言うと「智香」と言ってギュッと抱きしめました。「秀君」と智香も言って抱きしめ合いました。そして、また園内をまわって夕方になったので、そろそろ帰る事にしました。
帰る前にベンチに座り人気がないのを見て、キスしました。帰ろうとまた電車に乗り「智香、似合っていてすごく可愛いよ。」と誉めてくれました。智香は照れながら笑いました。露木は智香の家の前まで見送って帰りました。智香は部屋に入って、露木にメールで楽しかったよ、また遊ぼうね!大好き!と送信しました。メールの返信はすぐ帰って来て、楽しかったね、智香好きだよ、と返って来ました。智香はそのメールを何度も見て、キュンキュンしてました。
「秀君と智香の仲になっちゃった。」ウフフとずっとニヤニヤしてました。二人は毎週会って街でウィンドウショッピングしたり、公園でのんびりしたりして過ごしていました。期末テストが近付き、露木が智香に勉強を教える事になりました。
露木は智香を自分の家に来てもらいました。本当は図書館で会うつもりだったのに、たまたま図書館が改装中で行けなくなったので、露木の家になりました。
智香は可愛いワンピースを着て行きました。
たまたま、家族は留守で智香は露木の家に初めて行きました。露木の家は高級マンションで立派で智香は驚きました。露木の部屋は小綺麗で窓から海が見えます。「素敵な景色ね。」と智香は言うと、露木は後ろから智香に抱きつきました。

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