
エスキス アムール
第17章 夜中の襲撃
かわいい。
こういう時は
とても年上に見えない。
「しょうがないなぁ!いいよ。」
「…!」
私がそう言うと、
猫は勢いよく毛布から出て、
私に背を向けた。
体制は準備万端だ。
コンセントをさして、
スイッチをいれる。
温風が出た時、彼女のことを思い出した。
スイッチを切った私に気がついて
猫が後ろを振り向く。
「…?」
「ねぇ?」
「なに?」
「あの…、
三嶋さんとは、
そんなに仲が良いの…?」
彼は、突然の私の質問に
ポカンとした表情を浮かべた。
そして、目線は上に向かう。
これは
猫が考える時に癖になっている仕草だ。
