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エスキス アムール

第21章 彼女との生活





ピンキーリングだ。


どうやら、
私の指に直接つけて渡すという
行為に照れて、掌にのっけたようだった。


「…きれい…っ
こんな…わたし、いいの…?」

「うん、貰って?」

彼の顔はとても優しく笑っていた。
イルミネーションの光で
輝く彼の顔。


照れている表情を見て
ああ、すきだな。

そう実感する。




「つけて、いい?」

「もちろん」


小指につけると、
そのピンキーリングも

イルミネーションの光に照らされて
ひかった。


「ありがとう!!
とっても嬉しい!!」

「そんなに喜んでくれると
嬉しいな。」


こんなにドキドキして
ウキウキして
嬉しい気持ちになったのは

初めてだ。


彼の顔をじっと見つめると、
イルミネーションの光でも彼の顔が

赤くなっているのが
わかった。





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