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エスキス アムール

第31章 彼の嫉妬






「なんで?」


「なんでって友達と食事。」



平然と答える彼に
本当に苛つく。

毎日電話してる相手と
食事に行って
何を話すことがあんだよ。


意味わかんない。
ふざけんな。


「どうかした?波留くん」

「別に。なんでもねーよ!」


ドアが壊れるくらい
思いっきり閉めてやった。


お前の友達は
どこからが友達なんだ。

毎日毎日、
恋人みたいな雰囲気出して
電話して、

食事共にして。


キスとか
手をつながなくたって
恋人にはなれんだよ。

…………もしかして。



もう、キス以上のこと
してたりして。
俺が知らないあいだに?


ふざけんなよ。

あのホモ野郎。





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