
エスキス アムール
第49章 LOVELOVELOVE *
「波留くん、きもちいね」
「ん…っき、もち…っ」
波留くんの顔が、ぼんやりしてきたので少し動きを緩めて、彼の様子をみる。
何度もイった衝撃で彼は息を切らし、ピクピクと震えていた。
最初はやっとイけたと言う安堵感からか、満足気に顔を蕩けさせて、甘い声を出して喘いでいた波留くんだったけど、それもわずかな時間で。
何日もお預けをくらった彼の身体は、先ほどの絶頂だけでは満足できなかった。
「ん…ん、きさ、らづ…っ」
「どうかした?」
「い…や…やぁ…ん」
「いやなの?抜こうか?」
僕が意地悪でそんな事を言って身体を離そうとしたせば、中がギュッとしまってブンブンと首を振る。僕の背中に手を回す腕の力が強くなった。
「んぅ…き、さらづ…っ」
いやいやと、まるで赤ちゃんみたいに駄々をこねる。それが可愛くて、じっとその様子を腰をゆるゆると動かしながら見つめていると、涙がぽろぽろ波留くんの目尻から枕の方へ落ちて行くのがわかった。
「泣かないで、波留くん。
言葉で言ってごらん」
「…は…っん、たりない…っ」
「何がたりないの?」
涙を流しながら一生懸命言葉を紡ごうとする彼に達しそうになりながらも、余裕なふりをして焦らしまくる。
彼は戸惑った顔をしながら涙を流し続け、パニックになっているようだった。
「いっぱい…イった……の、に…った、りなくて…ど、しよ…きさらづ…お、れ…おれ…も…ど…ひゃあぁ!」
彼が流す涙を拭いながら、思いっきり奥をついた。
僕が足りないのなら、もっとあげる。
波留くんの身体を腕を引っ張って起こすと、そのまま膝の上に乗せた。
