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Gentle rain

第4章 偶然

あの雨の日の後、大学からの帰り道に見つけた雑貨屋さんで、偶然アルバイト募集の張り紙を見つけた。

すぐに電話をした甲斐があってか、すぐに採用が決まった私は、念願の“雑貨屋で働く”という夢の一歩を踏み出した。

仕事を始めて2週間。

覚える事はたくさんあり過ぎて大変だけど、仕事は順調だと思う。

「うん。大分店員さんらしくなってきたわね。」

店長の工藤さんが、何回も頷きながら褒めてくれた。

「ありがとうございます。」

バイトも初めての私に、工藤さんは接客を一から教えてくれた先生みたいな人。

そんな人に褒められるなんて、ヘトヘトになりながらも、この2週間頑張ってきてよかった。

「すみませ~ん。」

お店の奥で、お客様が叫んでいる。

「はい。ただ今。」

私は急いで、その場に行く。

「このお皿のセット、プレゼント用に包んで下さい。」

「かしこまりました。お待ちくださいませ。」

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