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同じ空の下で

第12章 非日常

どこか遠い所のような出来事で

自分のことだと認識出来ないまま

家族を送り

全てのことが終わると


周りの大人たちは私のこれからを
両親が遺してくれたものをどうするかを

勝手に話し始めた




まだ子供だった私は

大人たちの判断で

一人で生活していくことは無理だとなった


家はあったから
そこに一人で住みたいといい続けたけど



でも、そんなことが叶うわけはなく

どうしたらいいのかも

それさえもわからなかったし

決めることも出来なかった




両親に守られているときは
大人に近づいたつもりで

もう何でも一人でやれるような気がしてたけど

実際にはほんのただの子供だった



母は一人っ子で

父には兄が一人いたけど

叔父とも、父方の祖母ともお正月に会うくらいの付き合いだった

でも、そこしか頼る場所はなく
血の繋がりもなく



家を売り

家族と暮らした町を離れて

友達とも別れて

その家にお世話になることになった


同じ日本なのに
なんだか聞きなれない言葉

知らない土地、知らない人たち



そこでまた学校に通い
新しい名字をもらって
生活していくことになった






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